腔内には健全な状態でも様々な細菌がすんでいます。病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口腔内の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなります(誤嚥)。誤嚥した口腔内細菌たちが気管内や肺で増殖し、その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。寝ている間に発症することも多く、免疫力の低下している高齢者では命にかかわるケースも少なくない病です。口腔ケアは健康面だけでなく、心理面への影響も大きく、高齢者のQOL(Quality
of Life「生活の質」)を向上させる大きなカギを握っています。全身の健康は口腔ケアからと言っても過言ではありません。心と体の健康を維持するためにも、口腔ケア・摂食機能運動を習慣化しましょう。